BIGIN AGAIN

臨床心理士です。日々のカウンセリングや日常で気づいたことを綴っています。

ルノワール展に行きました。素敵な作品との出会いがありました。

平日にルノワール展に行ってきました。若冲展が待ちが320人というお知らせを見ていたのでこちらは大丈夫かなと不安に思っていましたが、ルノワール展はそこまでは混んでいませんでした。会場に入るとやはり人、人、人で人の頭で作品が見えないことも度々。私は美術展に行くときは自分がときめく大好きになる作品を一つ探しに行きます。そして、その作品の一番近くにある椅子に座り、ずっと眺めているのが好きです。今回は待ち時間はなかったけれど、椅子は疲れた人々で埋まっており、そんなゆとりはない混み具合でした。
冷房がかなり強く、寒く、風をひいてしまいました。寒かったので一時間半で切り上げました。全体を鑑賞して回るにはちょうどよい時間だったと思います。

今回は世界でも有数のルノワール・コレクションを誇る、オルセー美術館オランジュリー美術館。今回の展覧会では、画家ピエール・ オーギュスト・ ルノワール(1841-1919)の100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステル、貴重な資料の数々によって 写実的な初期作品から、薔薇色の裸婦を描いた晩年の大作まで、肖像や風景、風俗、花、子ども、裸婦まで見渡すことができました。ルノワールの使っていたチューブ絵具やパレット、筆まで見ることができたのは大変興味深かったです。

年代ごとにルノワールの時代の背景が説明されていてわかりやすい展示の仕方でした。
ルノワールといえば、ふくよかな女性画像が思い浮かぶのですが最初の作品は、少年の後ろ向きの裸像で以外でした。

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今回日本ではじめて展示されたルノワールの最高傑作《ムーラン・ ド ・ ラ・ギャレットの舞踏会》(1876年)
140年前に描かれたこの絵は、市井の幸福そうな人々の喜びが伝わってきます。
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《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》
1876年 油彩/カンヴァス
オルセー美術館

これは、どうしても写真にするとぼけてしまうのですが、お土産で売っていたA4ファイル、代表的な作品が表裏でほとんど載っています。
花、特にバラの作品はルノワールが人間の肌の微妙さ、美しさを描くために一番練習とした素材です。バラの花の絵はとても繊細で花びらのビロードのような質感が見事に表現されていました。これは写真ではわかりにくいです。本物を見ると手触りまで伝わってくるようでした。
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《ピアノを弾く少女たち》は、印象派の画家による作品の中で、当時の現代美術館ともいうべきリュクサンブール美術館が1892年に購入した、最初の絵画です。中産階級の娘を描いたこの時期の作品が今回の展覧会で私の一番のお気に入りとなりました。絵の構成、ルノワールの描く女性の肌、そして衣服の質感、右上の花の繊細な描写本物を見ると伝わってきてきゅんとしました。ルノワールの描く赤は、とても美しく幸福ということを象徴しているかのように思えます。

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《ピアノを弾く少女たち》
1892年 油彩/カンヴァス
オルセー美術館


そしてもう一枚。晩年は悪化するリウマチ、第1次世界大戦に従軍した息子たちの負傷、妻アリーヌの死に直面しながら、「最善を尽くしきるまでは死ぬわけにいかない」と、裸婦の大作に挑み続けました。 これは、ルノワールの最後の作品。真実かどうかは定かではないそうですが、リウマチを患った手に絵筆を結び付けてできた作品だという伝説もあるらしいです。そんな病気であることの痕跡も残さない作品はルノワールの画家魂を見るような思いでした。
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《浴女たち》
1918-1919年 油彩/カンヴァス
オルセー美術館

2016年4月27日(水)~8月22日(月) の間開催されています。
会 場 は六本木の国立新美術館 です。


より詳細説明を知りたい方、 より鮮明な絵画の画像をご覧になりたい方はこちらです。

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

 

行く前にカルビさんの記事を参考にさせていただきました。

blog.imalive7799.com