読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Begin Again

臨床心理士です。気の向くまま、思いつくまま綴っています。

「トラウマとは何か」ということと「治療法」Ⅰ

f:id:mayu115mayu105:20160625223819j:plain

 

今回はトラウマとはどんなことかについて説明したいと思います。

 

トラウマになる出来事は、どこにでもあります。誰でも日常的にトラウマを抱える可能性があり、特に特別なことではないと私は思っています。

 

虐待、いじめ、身体的・性的犯罪の被害(強姦、ストーカーもそうですね)、交通事故、施設にあける火事や事故、地震や台風などの自然災害、最近では熊本地震などもトラウマのきっかけになるでしょう。

このようなことは、ニュースでもよく取り上げられ、そこに心のケアのために臨床心理士スクールカウンセラーがすぐに配置されることは関心のある方はご存知でしょう。

 

虐待も 本当に多くて、次の虐待の連鎖になったり、心身症のような形になったり、摂食障害になったり、うつになったりと、さまざまな精神症状として現れてきたり、さらには、非行とか、犯罪につながることもよくあります。長期的に虐待を受けた人の人生は本当にすさまじくて、外の世界が怖くてお風呂の中でほとんど暮らしている人、一人で家にいることができなくて眠くなるまで外で歩き回っている人などの話を以前また聞きですが、聞いたことがあります。それが10年単位で続いているのです。

 

そしてあまりニュースなどで表面化しないですが、

 

トラウマ体験の中でも、親子関係、夫婦関係、恋愛関係、家族関係、親友など、身近な自分を支えてくれる人、守ってくれる人、信じている人との人間関係の中で起こるトラウマ経験や、相手に騙されたり、裏切られたり、意図的な暴力によるトラウマ経験もかなり、心理的に有害な影響を与える傾向があるとも言われています。

 

DV(これは、最近では女性ばかりでなく男性が被害者であることも増えてきました)虐待ばかりでなく、毒親に育てられた人たちも小さなトラウマが山のように積み重なっています。自分が信じている人の裏切り、嘘、精神的・肉体的な暴力、いじめ、パワハラ、セクハラ、モラハラなどあらゆるハラスメント...今書きだしているものは一部に過ぎないでしょう。

ハラスメントにあった方の症状も大変です。不眠、食欲不振、フラッシュバック、頭痛、吐き気、怒り、そして自分がその中で適応できなかったという自責感ってもたないでいいと思うのですがいじめと同様ものすごく強いです。ハラスメントやいじめに遭った人は自分も悪かったのではないかとう感覚に常に責められています。

 

こうしたトラウマは、時間の経過だけで癒えないものが多く、じわじわと長期にわたりその人の人生に影響を与えて生きづらさになっていきます。慢性的に心身の不調を抱えたり、元気に生活していても、ある日、何かのきっかけで突然調子がおかしくなったりします。

 

人間関係でのトラウマは、他人からの見れば、「そんなこと気にしなくても大丈夫じゃないの」、「誰でもあることだよ」「受け取り方が悲観的なんじゃないの」「何かの勘違いだよ」、「あなたがこころが弱いからだよ」ということもたくさんあるためにとても理解されにくいことがよくあります。

 

トラウマは人であれば誰しも抱える可能性があるもの、こんなことは大した事ではないなど、周りからの主観的な価値観や判断基準によって決めるものでは決してないのです。あと、よくあることですが、こんなことで傷つく自分がおかしいとと本人が自分の心の傷を無視してしまっている、気づいていないこともあります。

 加えて、見逃されやすいのですが「恥」と感じることもじつはトラウマが関連していることが多いのです。

 

 切り口をかえてもう一度説明するとトラウマには発達トラウマとショックトラウマがあります。

 

発達トラウマは、子供時代の親子関係や家族関係の中で養育上の関係性の中で体験したトラウマ体験です。

ショックトラウマは、エピソードトラウマとも言われ、心ない失恋や人間関係の終わり、夫婦喧嘩や親しい人との喧嘩、いじめ、交通事故、高いところや階段からの落下、ケガ、手術など病院での処置や歯医者での処置、映画などでの恐怖の体験、社会的・仕事・学業上での失敗やピンチの経験による高い緊張・ストレス状態などがあります

 

 

トラウマになるのではないかと思われる体験をした後に


突然、つらい体験の記憶とその時の感情がよみがえる

ーいわゆるフラッシュバックですね。

 

日常的に常に神経が張りつめている

ー緊張状態が続くことです。外の世界に対して過敏になりやすくなります。

 

いやな記憶を呼び起こす状況や場面を避ける

ーハラスメントにあった会社や会社の人がいるところに行けなくなることなどひとつの例です。

 

つらい記憶に苦しむことを避けるために、感情や感覚が麻痺する

ー普通の人が涙を流す場面で泣かないことなどもそうです。

 

こうした症状がいつまでも続き、PTSDの診断基準に適合するとPTSDと診断されます。

 

 

こうして書いてあるとこれもトラウマあれもトラウマと思うことばかりと考えられることばかりだと思われるでしょうが、自分の人生を振り返ってトラウマがあるかないかという観点から見直してみることは生きづらくなっている方のこれからの人生のためにとても大切なことです。ここまで、書いたことを参考に考えてみてください。

 

次回はトラウマの治療について説明しようと思います。

 

相変わらずスターつきません。その上ブクマが非公開になってしまってなおりません。

非公開のブクマは私だと思ってください(笑)