BIGIN AGAIN

臨床心理士です。日々のカウンセリングや日常で気づいたことを綴っています。

「心が叫びたがってるんだ。」を観たよ。

この予告編を先にみていただけたら。いろいろなものが伝わると思います。

 

 

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あらすじ

 

幼い頃、自分が話したことによって両親が離婚してしまった少女・成瀬順。

 

 

少女・成瀬順は、幼いころに憧れていた山の上のお城(実はラブホテル)から、父と浮気相手の女性が車で出てくるところを目撃し、それを「王子様とお姫様」の話として思い込み、母親に話したことにより両親の離婚を招いてしまう。家を去るときの父親に「お前がおしゃべりだから」と言われ、悲しみの底に沈む順。そこに現れた玉子の妖精により、喋ると腹痛が生じる“呪い”をかけられてしまう。

それ以来心も閉ざし、家庭でも学校でもしゃべらず唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールやラインのみとなってしまった。  高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。困惑する彼女と共に交流会を担当するよう、クラスメートの坂上拓実・田崎大樹・仁藤菜月も指名される。しかし、順を含めた4人は今まで全く交流がなく、コミュニケーションもままならない。さらに、3人は順と同じく三様の「ココロの傷」を持っており、かろうじて出し物はミュージカルに決まったものの、4人の仲はギクシャクし、交流会の準備は遅々として進まない。

 

 やがて誰もがミュージカルを成功させるために一丸となり、順も拓実と接する内に淡い恋心が芽生えるのだが...

 

 

この順って子は多分全面緘黙です。今はご指摘の通り全緘黙ということのほうが主流です。全緘黙心理的トラウマによってなると言われています。

 

子供はあなたのせいだと言われなくても親が離婚したのは自分が悪い子だったからとか、自分が生まれてきたせいじゃないかと自分を責めるのが普通です。この映画は順の心理的トラウマが何だったか丁寧に描かれています。(これはこの物語に描かれている順の場合であって全緘黙の背景にはいろいろな要因があります。)

 

親からもあなたのせいよと言われてきた順はすごく辛かったと思う。

 

よくあるのは場面緘黙。子供が家ではおしゃべりするけれど学校とか外の場面で話せないのが場面緘黙。大きくなったらそのうち話せるようになるとほうっておかれることが多いです。

場面緘黙症は、必ずしも年齢とともに自然に改善されていくわけではありません。そのため、低年齢のうちに治療を受けることがとても重要です。そのままにしておくと、周りの人はその子は話さない子と考えるため、緘黙症状そのものが強化されてしまい、話すことがますます難しくなってしまいます。行動療法がよいとされています。

場面緘黙症の子供の多くは、先天的に不安になりがちな傾向があり、内向的な性格であることが多いとされています。全緘黙心理的トラウマやストレスが原因とされていますが、場面緘黙は異なります。

 

  

順は好きになった男の子の力と仲間の力で元気になっていく。話せるようになっていく。

一番山は、好きな男の子に「何言ってももいいんだよ。なんでも受け止めるから」と言われ、順がありったけ言いたいことを言うところ。

 

順はどんどん変わっていく。(まあそこは、アニメだからドラマチックにできている。)

 

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